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左:木版「聴竹居」(2018年、杉)
 右:唐紙「聴竹居」(2018年、鳥の子紙に金雲母)
 photo by Yasushi Ichikawa

図案を考える 
木版を制作する 
和紙を選ぶ 
絵の具を調合する 
和紙に化粧をする 
とてもシンプルな手仕事です。
余白のリズム 
木地の癖 
紙の温かみ 
絵の具の揺らぎ
目には見えない「色」を添えるのが、かみ添の仕事です。

嘉戸浩(唐紙師・かみ添主宰)

嘉戸浩さんの唐紙は、
そこはかとない品ときらりと光るセンスを感じます。

須田悦弘(現代美術家)

ひかり・とき の移ろいを映し出す、
くらし・ことば の舞台背景である。

三浦史朗(構匠)

聴竹居(設計:藤井厚二、1928年)photo by Joe Shimizu

[日時]

2018年4月21日(土)・4月22日(日)*要予約

[会場]

聴竹居(http://www.chochikukyo.com

京都府乙訓郡大山崎町大山崎谷田31 (→Google Map

JR京都線「山崎」駅、阪急京都線「大山崎」駅よりいずれも徒歩7分

[見学]

4月21日(土) 9:00 / 10:30 / 14:30(定員に達しました。)
4月22日(日) 9:00 / 10:30 / 13:00 / 14:30(定員に達しました。)
*各1時間

[ワークショップ]

4月21日(土) 12:30-14:15
(WS1時間+見学45分)
(定員に達しました。)

[トーク]

4月21日(土)16:30-18:30
(トーク1時間+見学とお茶1時間)
(定員に達しました。)

「美術と唐紙:それらをとりまく空間をめぐって」
須田悦弘(現代美術家)× 嘉戸浩

4月22日(日)16:30-18:30

(トーク1時間+見学とお茶1時間)

(定員に達しました。)
「建築と唐紙:それらをうみだす素材について」
三浦史朗(構匠)× 嘉戸浩

[会費]

見学 1,500円
(建物見学料 1,000円込)
トーク 2,500円
(見学料 1,500円込、「鍵善良房」特製干菓子とお茶付)
ワークショップ 3,500円
(見学料 1,500円込、唐紙便せん3枚制作とお持帰り)
*見学料の一部は、聴竹居の運営費に活用されます。

[定員]

見学 各15名
トーク 各30名
ワークショップ 8名

[参加資格]

小学校4年生以上

[申込方法]

追加募集は終了いたしました。
ありがとうございました。

[ダウンロード]

[問合せ先]

morisakura@nifty.com(森 桜)

下記の方は、ご連絡ください。
・申込後にキャンセルや人数変更したい。

[主催]

かみ添展@聴竹居実行委員会

[後援]

一般社団法人 聴竹居倶楽部

聴竹居倶楽部

[協力]

にほんちゃギャラリーおかむら、柳々堂、おおうちおさむ、木村幸央、中井五絵、藤田幸生

[企画協力]

森 桜

京都の大山崎にある昭和初期の住宅「聴竹居」で、唐紙の工房「かみ添」の仕事を紹介する展覧会を開きます。

かみ添を主宰する嘉戸浩(かど こう)は、ニューヨークでデザイナーとして活動した後、唐紙の魅力にめざめ、京都の老舗工房で修行し、34歳で独立。以来、国内の寺院から海外の店舗まで様々な場所に、また扇子、履物、酒瓶のラベルやイベントの招待状など、多様な用途に唐紙を提供してきました。洗練されたグラフィック・センスと伝統技法をあわせもつ嘉戸の仕事は、ものづくりに関わる人をもとより、素材にこだわり丁寧な暮らしを求める人々の支持を静かに集めています。

一方、会場の聴竹居(ちょうちくきょ)は、建築家の藤井厚二(ふじいこうじ 1888-1938)が設計し、1928(昭和3)年に建てられた築90年になる彼の自邸です。藤井は環境工学の先駆的な研究を続けながら、その実践として日本の気候や風土にあった理想の住宅を求めてこの家をつくりました。特に「室内の美は紙に尽きる」と、調湿や散光に優れた和紙を襖や障子から壁紙、照明器具にいたるまで多用し、「安らぎ」のある空間を生み出しています。藤井が求めたのは、木と紙による長い歴史をもつ日本の文化を見直し、今の暮らしに繋がるエッセンスを引き出すことでした。

この展覧会では、よりよく使いながら聴竹居の価値を広め、後世に伝える同倶楽部の活動に賛同し、藤井の思想に共感する嘉戸が聴竹居のための新作を発表します。また、独立後8年半で手がけた多様な唐紙の変遷とともに、アーティストや建築家の依頼でつくった特注の仕事や、木版や道具などもごらんいただきます。これまで仕事をともにしてきた現代美術家の須田悦弘、構匠の三浦史朗とのトークや唐紙づくりを体験するワークショップも行います。トークでは「鍵善良房」の特製干菓子を楽しむ時間も設けます。

藤井の集大成である最後の自邸に嘉戸が唐紙を添えることで、日本の伝統をモダンの視点で見直すことの意味と広がりを2人の対話から感じ取っていただけたら幸いです。

唐紙


唐紙(からかみ)は中国より伝わり、1000年続く装飾紙です。版木に文様を彫り、雲母(きら)などの顔料をのせ、和紙に手擦りで文様を写し取る技法で、グラフィック・デザインや印刷の原点とも言えます。軽くやわらかな和紙と、光と影により変化する顔料の表情が魅力で、現代では壁紙や襖(ふすま)などのインテリア、便せんや封筒などの文房具にも使われています。

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1. 小判「雪輪」(2011年、鳥の子紙に浅葱色染めに金銀中間色、須田悦弘との共同制作)  
2. 小判「Untitled」(2012年、鳥子の紙に雲母、三浦史朗、佐々木まなびとの共同制作) 
3. 小判「洸庭」-神勝寺 禅と庭のミュージアム-(2016年、鳥の子紙に濃鼠染めに銀雲母、名和晃平/ SANDWICHとの共同制作) 
4. 便せん「蘭更紗」(2015年、白楮に雲母) 
photo by Yasushi Ichikawa(1, 2, 4)

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5. 壁面施工「Untitled」(2009年、鳥の子紙に雲母、彫刻:尹煕倉「そこに在るもの」、かみ添、京都) 
6. 衝立「朝顔蔦図」(2011年、美濃和紙に雲母、美術:須田悦弘「朝顔」) 
7. 壁面施工(2012年、純白鳥の子紙胡粉染めに雲母、鋳鉄作品:ミヤケマイ「水と火」、AQUAIGNIS、三重) 
8. 襖「細川九曜紋」(2017年、鳥の子紙胡粉染めに群青、秦勝寺、熊本) 
photo by Sadamu Saito (5), Jyunichi Takahashi (6), Satoshi Shigeta (7)

photo by Yasushi Ichikawa

嘉戸 浩(かど こう)

唐紙師、「かみ添」主宰

1975年年京都市生まれ、1998年嵯峨美術短期大学専攻科プロダクトデザイン学科卒業、2001年Academy of Art University, San Francisco卒業、ニューヨークでデザイナーとして活動後、帰国。京都の老舗唐紙工房で修行、2009年独立、工房兼ショップ「かみ添」を京都の西陣にオープン。店舗の仕事に、鮎の宿つた屋(京都)、Kajitsu(ニューヨーク)、鍵善良房(京都)、鶴屋吉信(東京店)など。アーティストの須田悦弘、ミヤケマイ、鹿児島睦、Marie-Ange Guilleminot、softpadなど、建築家のファムス、三浦史朗、中村好文、アトリエワンなど、デザイナーの八木保、西岡ペンシル、永井裕明などに唐紙を提供。

http://kamisoe.com

聴竹居 photo by Taizo Furukawa

聴竹居


藤井厚二は1920年から1928年にかけて、大山崎に買い求めた12,000坪の土地に4件の住宅を建てました。自ら暮らして体感温度や湿度などを検証し、採光や通風を工夫して、自然ととも快適に生きることを追求しました。聴竹居はその完成形と言われています。藤井の方法は近年高く評価され、2017年、国の重要文化財に指定され、日本イコモス国内委員会により「伝統を生かし、近代の環境工学の思想を取り入れた傑作」として『日本の20世紀遺産20選』にも選ばれました。

藤井厚二(ふじい こうじ)

建築家、建築学者

1888年福山市生まれ、1913年東京帝国大学建築学科卒業、1913-19年竹中工務店初の帝国大学卒業の社員として勤務、1920-38年京都帝国大学工学部で教鞭を執る(21年助教授、26年教授)。京都を中心に約50件の住宅を設計。主な作品に大覚寺心経殿(京都、1926年)、扇葉荘(京都、1937年)など。著書に『住宅に就いて一~三』(1921, 22, 31年)、『日本の住宅』(岩波書店、1928年)、『聴竹居図案集』(岩波書店、1929年)、『THE JAPANESE DWELLING-HOUSE』(明治書房、1930年)、『聴竹居作品集』(田中平安堂、1932年)、『床の間』(田中平安堂、1934年)など。1938年没。

Guest


「モンタナ」(2018年、木に彩色)

須田悦弘(すだ よしひろ)

現代美術家、多摩美術大学客員教授

植物を木彫で精緻につくり、建物の片隅に置いて、空間全体を作品とする。
1969年山梨県生まれ、1992年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業、2017年はスペイン、台湾、スイスで個展、「茶の湯」(東京国立博物館、東京)、「Jardins」(グランパレ、パリ)、などに出品。作品の所蔵先に原美術館 *(東京)、アサヒビール大山崎山荘美術館(京都)、国立国際美術館 *(大阪)、直島コンテンポラリーアートミュージアム *(香川)、ポンピドゥー・センター(パリ)など。(*は常設展示)

三角屋の現場 photo by Tomohiro Sakashita

photo by Bishin Jumonji

三浦史朗(みうら しろう)

構匠、(株)三角屋取締役、(株)六角屋代表取締役

京都を拠点に木や石などの天然素材を使い、数奇屋づくりの住宅や店舗の設計と施工を手がける。
1969年京都市生まれ、1995年早稲田大学大学院修了、中村外二工務店設計部に勤務後、1998年独立、(株)とふう設立(2005年三角屋に改称)。2012年(株)六角屋設立。近年の主な仕事に東京糸井重里事務所(現(株)ほぼ日 本社)内装工事/2016年など。

http://sankakuya-inc.jp/

「鍵善良房」四条本店

菊壽糖

鍵善良房(かぎぜんよしふさ)

江戸の享保年間(1716-36)に創業した祇園の菓子舗。創業当時からの「菊寿糖」(落雁)と昭和の初めに誕生したくずきりが有名。四条本店には十二代店主が懇意にした黒田辰秋の棚や河井寛次郎の壺などが残る。2014年よりお品書きの紙をかみ添が制作し提供。

http://www.kagizen.co.jp

© Kamisoe 2018